この記事では、ポストコーン(車線分離標)の「固定式」「着脱式」「可変式」の名称およびその違いについて解説していきます。
早速ですが、ポストコーンの「固定式」「着脱式」「可変式」は、設置方式の名称です。設置場所や設置後の状況に応じてお選びいただけます。
ポストコーンの台座の裏または路面の設置面に接着剤を塗布し、路面に直接貼り付ける設置方式の名称です。「貼付式」とも呼ばれます。接着剤により路面と強力に密着しますので、設置後は取り外しできません。削孔できない路面や、一時的な開放や撤去を行う必要のない現場への設置を推奨いたします。
撤去する場合は、台座と路面の間にバールなどを挿し込んで剥がしてください。このとき、路面も一緒に剥がれる場合がありますのでご注意ください。
固定式は本体と接着剤のみで設置が可能ですので、設置に係るコストを比較的抑えることが可能です。
区画線(ライン)上に固定式のポストコーンを設置することはお止めください。接着剤が効かないため、剥がれの原因となります。区画線上に設置する必要がある場合は、設置する部分の区画線を削り取り、路面を露出させてから設置してください(または、着脱式、可変式のポストコーンの設置をご検討ください)。
ポストコーンの台座に埋設用脚が3本付いており、路面に穿孔(削孔)して開けた穴に接着剤を充填し、埋設用脚の部分を挿し込んで固定する設置方式の名称です。「着脱3本脚式」とも呼ばれます。埋設用脚はボルト式になっていますので、設置後に一時的な開放や撤去が必要になった際に取り外すことが可能です。
可変式(着脱1本脚式)に比べると穿孔する穴が多い分設置には多少手間がかかりますが、路面へ強固に設置できます。
取り外す場合は、事前に専用の別売保護キャップをご用意ください。六角ボルトを取り外すレンチ(スパナ)はM10規格(2面幅17ミリ)のものをご用意ください。
ポストコーン本体を取り外した後の埋設用脚は、専用の別売保護キャップをはめて養生してください。
※弊社が販売するポストコーンには、着脱3本脚式のほかに「着脱2本脚式」「着脱4本式」のラインナップもございます。
※ネオポストコーン着脱4本脚式のボルトは六角穴付きボタンボルトとなりますので、M10規格(2面幅6ミリ)の六角レンチをご用意ください。
ポストコーンの台座裏に埋設用脚が1本付いており、路面に穿孔(削孔)して開けた穴に接着剤を充填し、埋設用脚の部分を挿し込んで固定する設置方式の名称です。「着脱1本脚式」とも呼ばれます。埋設用脚はボルト式になっていますので、設置後に一時的な開放や撤去が必要になった際に取り外すことが可能です。
取り外す場合は、事前に専用の別売保護キャップをご用意ください。また、取り外しには専用の別売工具(ポストコーン着脱工具または、ラバーポールデソーバー零)をご使用ください。
ポストコーン本体を取り外した後の埋設用脚は、専用の別売保護キャップをはめて養生してください。養生しない場合、砂を噛み締め込みができなくなります。
※ネオポストコーン着脱1本脚式を取り外す場合は、台座のM8ショルダーボルトをゆるめて本体パイプ部を外すとM16六角穴付きボルトが露出しますので、M16規格(2面幅14ミリ)の六角レンチでゆるめて外してください。
接着剤により路面と強力に密着しますので、設置後は取り外しはできません。削孔できない路面や、一時的な開放や撤去を行う必要のない現場への設置を推奨いたします。
設置後に一時的な開放や将来的な撤去が見込まれる現場への設置に適しています。路面へ強固に設置したい場合におすすめです。
着脱式と同様、埋設用脚はボルト式になっていますので、設置後に一時的な開放や将来的な撤去が見込まれる現場への設置に適しています。また、区画線(ライン)上へ設置する場合にもこちらをおすすめします。
ネオポストコーンシリーズには、他のポストコーンにはない「接着剤+アンカー固定式」をラインナップしています。
この設置方式は、可変式や着脱式で使用している埋設用脚とは異なり、アンカーボルトを使用して設置します。接着剤とアンカーボルトを併用することで、路面へ強固に固定することが可能です。また、傾斜地に設置する際のズレも防止することができます。
こちらの記事では、ポストコーンの設置方式について解説いたしました。
車線分離標には、設置場所に応じて様々なラインナップから製品をお選びいただけるポストコーンをぜひご使用ください。