コークス・鋳物材料

弊社は、中国のコークス優良生産拠点を開拓し関係強化を図り、輸入販売事業を積極的に展開しています。現地では積出し港の提携ヤードで、安定供給と品質管理の徹底に力を注いでいます。

また、銑鉄・合金鉄・加炭材の販売にも力を注ぎ、マーケットのニーズに応じて海外からの輸入体制も築きフレキシブルに展開。一方ではスクラップの販売によりリサイクルにも大きく貢献しています。

お客様のニーズにお応えして、より優れた鋳物材料をお届けするために日々供給体制の強化を心掛けています。また、大手自動車メーカーの経営強化策の一環として行ったコストダウンの提案は、お客様から高い評価をいただくことができました。

戸田出荷基地は埼玉県戸田市に約900m2のコークス・銑鉄ヤードを有し、ふるい機による選別・整粒の徹底を行い、品質管理に力を注いでいます。
使用用途については、鋳物用をはじめ鍛冶、暖房等、その他様々なニーズに対応しています。また、コークス一袋からのご注文等お客様の立場に立ったきめ細かなサービスを提供することを何よりも大切なことと考えています。


■取扱製品

鋳物用コークス

マンホールや建築用金物、自動車のエンジンや産業用部品などの鋳物製品を製造する際、原料を溶解するための熱源として使用されるコークスです。

鋳物用コークス(80-120mm)
鋳物用コークス(60-80mm)
中国コークス

一般用コークス

鍛造・暖房用や、ゴミ焼却炉での燃焼用の熱源として使用されるコークスです。

中塊
中玉
小玉
四分玉
ブリーズ
ピッチコークス

【戸田出荷基地取扱いコークス一覧表】

鋳物用コークス 80~120mm 容量(kg/袋):不定 灰分:7%MAX
鋳物用コークス 60~80mm 容量(kg/袋):不定 灰分:8%MAX
中国コークス 60~100mm 容量(kg/袋):不定 灰分:8%MAX
特中塊 50~60mm 容量(kg/袋):20kg 灰分:8%MAX
特中玉 30~50mm 容量(kg/袋):20kg 灰分:8%MAX
特小玉 20~30mm 容量(kg/袋):20kg 灰分:8%MAX
特四分玉 10~20mm 容量(kg/袋):20kg 灰分:8%MAX
ブリーズ 0~10mm 容量(kg/袋):20kg 灰分:8%MAX
ピッチコークス(小) 15~30mm 容量(kg/袋):20kg 灰分:1%MAX

※120mm以上の粒度をご希望の場合はご相談ください。
※ご不明な点がございましたら何なりとお気軽に御相談ください。

鋳物材料

加炭材

鋳造および製鋼において、製品中の炭素量を増加させるために添加する材料です。

銑鉄

鉄に炭素・ケイ素など鋳造に適した成分を加えて生産された鋳物用銑鉄を取り扱っております。

全国配送対応いたします

20kgから10tまで、日本全国への配送手配が可能です。ガラ袋、段ボール箱、フレコンバッグ、メッシュパレットなど各種荷姿での梱包も対応いたします。お客様のニーズに応じて最適な納品方法を提案させていただきます。


■弊社とコークスの関わり

弊社は1919年(大正8年)に石炭・コークスの卸売業として創業し、今日に至るまで時代のニーズに応え事業を展開してまいりました。

  • 創業期~戦前期

    1919年(大正8年)、石炭・コークスの卸売業として創業。名古屋瓦斯会社(現:東邦ガス)とコークス受給契約を結び、全国で販売を開始。九州炭・北海道炭に加えて中国産・樺太産・東南アジア産の石炭・コークスなども扱いながら販売網を拡大させ、1929年(昭和4年)には年間20万トンの取扱高へ成長。石炭・コークス商社としての確固たる地位を築きました。

    1936年(昭和11年)には樺太に子会社として樫保炭礦株式会社を設立し炭鉱経営に参入。戦前期には石炭・コークスの年間取扱高が50万トンに達し、全国屈指の石炭・コークス商社へと成長しました。

  • 樫保炭鉱坑口(1939年)
    樫保炭礦株式会社 株券
  • 太平洋戦争~高度経済成長期

    戦時統制により石炭・コークスの販売業務が停止され、樫保炭鉱からの出炭が事業継続における唯一の糧に。しかしながら終戦間際のソ連対日参戦によりその樫保炭鉱も失い、終戦直後の弊社経営状況は困窮を極めました。

    非常に厳しい環境の中にありつつも自動車用のコーライト(石炭を低温乾留した半成コークス)や練炭、生活用雑貨などの販売で糊口をしのぎ、1950年(昭和25年)の石炭・コークスの統制撤廃まで細々と営業し「吾妻商会」の看板を守り続けました。

    統制撤廃後は国内主要産炭地の大手炭鉱と新たに特約店契約を結び、販売を再開。コークスについても大手ガス会社と特約店契約を結び、東京・名古屋・大阪の各店を中心に全国へ販売を拡大。朝鮮戦争による特需もあり、弊社は石炭・コークス商社として活況を取り戻していきました。

    「鋳物の街」として有名な埼玉県川口市に出張所を設置したのもこのころ。同地にはコークス置き場も設置して拡販に努め、東京近郊の工業都市として発展を続ける川口市の鋳物工業を陰から支えました。

  • 川口出張所(1955年)
    川口出張所 コークス置き場(1955年)
  • エネルギー革命~現在

    1960年代に生じたエネルギー革命により石炭から石油への燃料転換が急激に進行。時代の流れには逆らえず弊社でも石油・LPGの取り扱いを開始し、石炭の取扱高は減少していきました。

    一方コークスは往時に比べて需要が減少したものの、その高い発熱量により産業用燃料として底堅いニーズがあります。時代が令和を迎えた現在でも弊社は一定の販売シェアを得ており、国内でも数少なくなったコークス商社として存在感を高めつつあります。また、鋳物製造に欠かせない銑鉄や加炭材などの鋳物材料についても1990年代より販売を強化し、当事業の新たな柱となっております。

    弊社ではコークス・鋳物材料事業を創業以来のコア事業として位置付けております。引き続き良質な商品の安定した仕入れおよび徹底した品質管理に努め、お客様へのきめ細やかなサービスを提供してまいります。

  • 戸田ヤード(中玉コークス置き場)
    出荷準備風景

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