当Webサイトにおいて、弊社の取扱製品やサービスに関するコラムを開始することとなりました。不定期更新となりますが、お楽しみいただけますと幸いです。
この記事では、「ポストコーン」と「ラバーポール」の違いについて説明してまいります。混同されがちな2つの名称ですが、実際何が違うのか?解説していきます。
「ポストコーン」と「ラバーポール」は、どちらも「車線分離標」を指す名称です。 「じゃあ、車線分離標ってなに?」という方のために、簡単に説明いたします。
「車線分離標」とは、道路の車線と車線(または歩道と車道)を分離し自動車が安全に通行するために設置されるポール状の交通安全施設です。
主に道路の中央線や合流部に設置され、車線のはみ出しや無理なUターン・横断などを防ぎます。反射シートを備えているものが多くヘッドライトの光を反射するため、中央分離帯の先端に注意喚起のために設置されたり、路肩に連続設置され視線誘導標として使用されることもあります。
車に踏み付けられても元の形に復元できるよう、復元性の高い素材や構造となっていることが特徴です。
「ポストコーン」は、NOK株式会社が製造し、弊社(吾妻商会)が販売する車線分離標製品の名称(※)です。
弊社は1983年にNOK株式会社(当時:日本オイルシール工業株式会社)と業務提携を行い、「ポストコーン」の販売を開始いたしました。
当時、国内ではモータリゼーションの進展により高速道路の建設が全国で推進されていました。
早期の開通を目指し暫定2車線で建設された区間において、上下線を分離するためにポストコーンと中央分離帯ブロックを併用した車線分離システムが採用され、ポストコーンは全国へ普及しました。
全国への普及に伴い一般道路においてもポストコーンは数多く設置され、その実績の多さから「車線分離標=ポストコーン」という形で一般的な名称として認識していただけるまでになっています。
※「ポストコーン」はNOK株式会社の登録商標です。
「ラバーポール」は、「車線分離標製品の総称」です。特定メーカーの製品を表すものではありません。
ポストコーンをはじめとして、車線分離標製品はラバー(ゴム)系の素材を使用したものが多いため、一般的な名称として「ラバーポール」という名称が用いられるようになりました。
「ポストコーン」はNOK株式会社の車線分離標製品を指すものであり、「ラバーポール」は車線分離標製品の総称を指します。
道路工事の設計書・仕様書では「ラバーポール」と表記されていることがほとんどです。
ポストコーンは本体に厳しい道路交通状態に耐える高機能材質「アイアンラバー(ポリウレタンゴムのNOK商品名)」を使用し、厳しい道路事情にも十分対応いたします。
道路や施設構内でのラバーポール設置の際は、ぜひ「ポストコーン」の使用をご検討ください。